“Jeter l’éponge” の意味
「Jeter l’éponge(ジェテ レポンジュ)」とは、フランス語の慣用句で、直訳すると「スポンジを投げる」となる。この表現は実際には、「諦める」「お手上げする」「戦いを放棄する」あるいは「努力をやめる」などの意味で使用される。
ある目標や課題に向かって努力していた人が、その取り組みを諦めることを示す際に使用されるフレーズである。
英語でいう「throw in the towel(降参する)」、日本語の「匙(さじ)を投げる」といった表現に相当する。フランス語は「スポンジ」、英語は「タオル」、日本語は「さじ(=スプーン)」と、言語によって投げる対象が異なるのがおもしろいところだ。
“Jeter l’éponge” の起源
フランス語の表現「Jeter l’éponge」の起源は、ボクシングの世界に由来している。ボクシングでは、選手が試合を諦めるか降伏することを決めた場合、トレーナーやセコンドが試合中にスポンジ(タオル)をリングに投げ込むことがある。この行動は、諦めたり敗北を認めたりすることを示す合図となる。
そこから、スポンジは戦いを放棄するということを象徴し、英語での「throw in the towel(タオルを投げる)」と同様の意味合いで、「Jeter l’éponge」が「諦める」「辞める」「負けを認める」といった意味で広く使われるようになったと言われる。
“Jeter l’éponge” を使った例文
「Après de multiples essais, elle a finalement jeté l’éponge.」(何度もの試みの後、彼女はついに手を上げた。)
「Face aux difficultés, il a jeté l’éponge et abandonné l’idée.」(困難に直面したため、彼は諦めてアイデアを捨てた。)
「Le projet devenant trop complexe, ils ont choisi de jeter l’éponge pour le moment.」(プロジェクトがあまりにも複雑になったため、彼らは当分の間、放棄することにした。)