フランス語の表現Ce n’est pas ma tasse de thé(それは私のティーカップではない)とは

“Ce n’est pas ma tasse de thé” の意味

Ce n’est pas ma tasse de thé(ス ネ パ マ タス ドゥ テ)」とは、フランス語で、「私の好みではない」「私の趣味ではない」「あまり好きではない」「苦手だ」という意味の表現。直訳すると「それは私のお茶のカップではない」となるが、実際には「それは私が好きなものではない」というニュアンスで使われる。

このフレーズは、英語の表現「It’s not my cup of tea(私の趣味ではない)」と同じく、何かが自分の好みや趣味に合わない、興味を持たない、または自分の関心に合わない場合に使われる。

 

“Ce n’est pas ma tasse de thé” の起源

このフレーズは元々、上述の英語の表現「It’s not my cup of tea」からきていると考えられている。

「It’s not my cup of tea」という表現は19世紀後半から使われており、イギリス英語の中で定着している成句である。これは、特定のことやモノが自分の好みや興味に合わないことを表現する。

イギリスでは紅茶文化が根付いており、イギリス人はお茶の飲み方や礼儀作法に強い関心がある。そのことから、この英語の表現が、人々がお茶に特定の好みを持つように、個人的な好みや嫌いを表現するための一般的な言い回しとなったのだろう。

そして、フランス語の表現「Ce n’est pas ma tasse de thé」は、英語の表現に影響を受けて広く使われるようになったとされる。

 

“Ce n’est pas ma tasse de thé” を使った例文

「Les films d’horreur ne sont pas ma tasse de thé.」(ホラー映画は私の好みではない。)

「La cuisine, ce n’est pas ma tasse de thé.」(私は料理するのが苦手だ。)

「Aller camper en pleine nature? Ce n’est pas ma tasse de thé, je préfère les hôtels confortables.」(自然の中でキャンプするの?それは私の性に合わない、私は快適なホテルの方がいい。)