フランスの年中行事と季節のイベント一覧 – Les Fêtes et Les Traditions

フランスの年中行事と季節のイベント一覧

フランスの主要な年間行事・イベント・祝日一覧

日付FrançaisEnglish日本語
1月1日Jour de l’AnNew Year’s Day元日
1月第一日曜日(元日を除く)Épiphanie / “Fête des Rois”Epiphany公現祭(エピファニー)
2月2日La ChandeleurCandlemas聖燭祭(シャンドラー、シャンドルール)
2月14日La Saint-ValentinValentine’s Dayバレンタインデー
2月または3月(復活祭の40日前)Mardi GrasShrove Tuesday / Pancake Dayマルディグラ
3月または4月の日曜日PâquesEaster復活祭、イースター(パック)
4月1日1er Avril / “Le Poisson d’Avril”April Fools’ Dayエイプリルフール(ポワソン・ダヴリル)
5月1日Fête du Travail / 1er MaiLabor Day / May Dayメーデー
5月8日Jour de la Victoire 1945WWII Victory Day / VE Day / V-dayヨーロッパ戦勝記念日、VEデー
5月(復活祭の40日後)Jeudi de l’AscensionAscension Thursdayキリスト昇天祭(アサンション)
5月(復活祭の50日後)PentecôtePentecost聖霊降臨祭、ペンテコステ(パントコット)
5月最終金曜日Fête des VoisinsNeighbors Party隣人の日、ご近所祭り(フェット・デ・ヴォワザン)
5月最終日曜日Fête des MèresMothers’ Day母の日
5月または6月La Nuits des MuséesEuropean Night of Museums夜の美術館、ナイトミュージアム
6月第三日曜日Fête des PèresFathers’ Day父の日
6月21日Fête de la MusiqueWorld Music Day音楽の日、音楽祭
7月14日Fête Nationale / Le Quatorze JuilletBastille Dayパリ祭、フランス革命記念日
8月15日L’AssomptionAssumption Day聖母被昇天祭(アソンプション)
9月第三の週末Journées Européennes du PatrimoineEuropean Heritage Daysヨーロッパ文化遺産の日
10月第一土曜日または日曜日Nuit BlancheWhite Night / Sleepless Night白夜祭(ニュイ・ブランシュ)
10月31日HalloweenHalloweenハロウィン、ハロウィーン
11月1日La ToussaintAll Saints’ Day諸聖人の日(トゥサン)、万聖節
11月11日L’Armistice de 1918Armistice Day / Remembrance Day第一次世界大戦休戦記念日(アルミスティス)
12月25日NoëlChristmas Dayクリスマス(ノエル)
12月31日La Saint SylvestreNew Years Eve年越し、大晦日、シルヴェスターの日

 

 

フランスの1月のイベント・お祭り – Janvier

元日 – Jour de l’An [1月1日]

フランスでは、ノエル(クリスマス)が家族や親戚等が集まる“一大家族イベント”なのに対し、新年は、友人達と集まってパーティをしたり恋人同士で過ごすのが一般的である。

[参考]Jour de l’an (フランス語版Wikipédia)

 

公現祭(エピファニー) – Épiphanie / “Fête des Rois” [1月第一日曜日(元日を除く)]

日本語では公現祭、主顕祭、神現祭などと呼ばれ、イエス・キリストが人々の前に姿を現したことを記念するキリスト教の祝日。フランスでは、「ガレット・デ・ロワ(la Galette des Rois)」というパイを食べる慣習がある。このガレット・デ・ロワには、フェーヴ(la fève)と呼ばれる小さな陶器の置物が一つ入っており、フェーヴが当たった人がその日一日「王様(roi)」になれる。

[参考]Épiphanie (フランス語版Wikipédia)

 

 

フランスの2月のイベント・お祭り – Février

聖燭祭(シャンドラー、シャンドルール) – La Chandeleur [2月2日]

日本語では聖燭祭(せいしょくさい)と呼ばれ、幼いイエス・キリストがエルサレムの神殿で神に捧げられたことを記念するキリスト教の祝日である。近年のフランス家庭では、クレープを焼いて食べる「クレープの日」としての色合いが強い。

[参考]Chandeleur (フランス語版Wikipédia)

 

バレンタインデー – La Saint-Valentin [2月14日]

フランスには日本のように女性が男性へチョコレートを贈るといった習慣はなく、花束や小さな贈り物、カードなどを贈り合う恋人たちの日とされる。

[参考]Saint-Valentin (フランス語版Wikipédia)

 

マルディグラ – Mardi Gras [2月または3月(復活祭の40日前)]

マルディグラ(Mardi Gras)とは直訳すると「油の火曜日、肥沃な火曜日」の意味で、英語では「パンケーキ・デイ(Pancake Day)」や「ファット・チューズデイ(Fat Tuesday)」、日本語では「告解火曜日」などと呼ばれる。元はキリスト教に由来する祝賀であるが、現在では、パレードや音楽が中心となったカーニバル(謝肉祭)を楽しんだり、ドーナッツベニエ(ビューニュ)という揚げ菓子を食べる日である。

[参考]Mardi gras (フランス語版Wikipédia)

 

フランスの3月のイベント・お祭り – Mars

復活祭、イースター(パック) – Pâques [3月または4月の日曜日]

日本語では「復活祭」、英語では「イースター(Easter)」、フランス語では「パック(Pâques)」と呼ばれ、十字架に掛けられて処刑されたイエス・キリストが三日後に復活したことを祝うキリスト教の祝日。復活祭は、「春分の日以後の最初の満月から数えて最初の日曜日」となる移動祝祭日である。この時期になると、フランス国内のパン屋やお菓子屋では、卵やうさぎの形をしたチョコレートが売り出される。フランスの家庭では伝統的に、庭や家の中に隠した「イースターエッグ(フランス語では、L’œuf de Pâques)」を子供たちが探し出す「エッグハント(フランス語では、La chasse aux œufs de Pâques)」というゲームをして楽しむ。

[参考]Pâques (フランス語版Wikipédia)

 

 

フランスの4月のイベント・お祭り – Avril

エイプリルフール(ポワソン・ダヴリル) – 1er Avril / “Le Poisson d’Avril” [4月1日]

日本でも近年様々な企業が趣向を凝らした嘘のニュースやネタを提供する日として定着しつつあるが、フランスではエイプリルフールは「ポワッソン・ダヴリル(Poisson d’avril)と呼ばれ、直訳すると「四月の魚」の日となり、子供たちが魚の形に切った紙を友達や大人達の背中にこっそり貼るといった小さないたずらをしたりする。

[参考]Poisson d’avril (フランス語版Wikipédia)

 

 

フランスの5月のイベント・お祭り – Mai

メーデー – Fête du Travail / 1er Mai [5月1日]

英語では「レイバー・デー(Labor Day)」または「メーデー(May Day)」と呼ばれる労働者のための祝日フランスでは「すずらんの日(jour des muguets)」としても有名で、親しい人やお世話になっている人へ、幸運をもたらすと言われているすずらん(muguet、ミュゲ)を贈り合う。

[参考]Fête du Travail (フランス語版Wikipédia)

 

ヨーロッパ戦勝記念日、VEデー – Jour de la Victoire 1945 [5月8日]

第二次世界大戦戦勝記念日(WWII Victory Day)」とも呼ばれ、第二次世界大戦のヨーロッパにおける勝利を記念する祝日。「VEデー」は、「Victory in Europe Day」の略である。

[参考]Jour de la Victoire (フランス語版Wikipédia)

 

キリスト昇天祭(アサンション) – Jeudi de l’Ascension [5月(復活祭の40日後)]

復活祭から40日目後にあたる、イエス・キリストの昇天を記念するキリスト教の祝日。復活祭の日付に左右される移動祝祭日であるが、毎年必ず木曜日となるため、学校は金曜日もお休みにしたアセンション連休(Le Pont de l’Ascension)となる。

[参考]Ascension (フランス語版Wikipédia)

 

聖霊降臨祭、ペンテコステ(パントコット) – Pentecôte [5月(復活祭の50日後)]

復活祭から50日後にあたる、イエス・キリストの復活・昇天後に神からの聖霊が降ったとされる出来事を記念するキリスト教の祝日。毎年必ず日曜日にあたるため、翌月曜日(Le lundi de Pentecôte)が国民の祝日となる。

[参考]Pentecôte (フランス語版Wikipédia)

 

隣人の日、ご近所祭り(フェット・デ・ヴォワザン) – Fête des Voisins [5月最終金曜日]

日本語では「隣人祭り」、「隣人の日」などと訳され、近所に住む人々同士が親睦を図るための日。地域住民の交流を目的に、近隣のアパートや一軒家の住人達が食べ物・飲み物等を持ち寄って庭や公園でフェット(パーティ)を行う

[参考]Fête des voisins (フランス語版Wikipédia)

 

母の日 – Fête des Mères [5月最終日曜日]

母の日は、日本では5月第二日曜日だが、フランスでは5月最終日曜日となる。日本のように母の日=カーネーションといった定型の贈り物はなく、一般的に花束(Pivoine=芍薬、シャクヤクが人気。)やケーキ・お菓子、コスメ類、アクセサリーのほか、家庭によっては誕生日と同じような扱いで、本人の欲しい物を贈ったりして日頃の感謝を伝える

[参考]Fête des Mères (フランス語版Wikipédia)

 

 

夜の美術館、ナイトミュージアム – La Nuits des Musées [5月または6月]

普段は閉館後となる夕方から真夜中にかけて、フランス全土で多くの美術館・博物館が夜間無料開放となる。この日のために企画される特別なイベントが行われることもあり、通常は見ることができない夜間の姿を楽しめる。

[参考]

 

フランスの6月のイベント・お祭り – Juin

父の日 – Fête des Pères [6月第三日曜日]

日本とは日付が異なる母の日とは変わって、フランスの父の日は、日本と同じく6月第三日曜日である。家族や子供たちが工夫を凝らしたちょっとした贈り物をしたり一緒に集まって食事をしたりして父親に敬意を払う

[参考]Fête des Pères (フランス語版Wikipédia)

 

音楽の日、音楽祭 – Fête de la Musique [6月21日]

一年で一番日が長くなる夏至の日=6月21日にフランス各地の至るところで行われる、誰でも気軽に音楽を楽しむことができる「音楽の祭典(Fête de la Musique)」。公園や音楽施設、道端等で様々なジャンルのミュージシャン達による無料コンサートが開かれる

[参考]Fête de la musique (フランス語版Wikipédia)

 

 

 

フランスの7月のイベント・お祭り – Juillet

パリ祭、フランス革命記念日 – Fête Nationale / Le Quatorze Juillet [7月14日]

日本語では「パリ祭」、英語では「バスチーユデー(Bastille Day)」という名で知られるが、フランス語では「Le Quatorze Juillet(キャトーズ・ジュイエ、7月14日の意)」、または「Fête Nationale(フランス国民祭、フランス国民祭典)」というのが一般的である。この日は、フランス各地で花火が打ち上げられるほか、パリのシャンゼリゼ通りでフランス大統領出席のもと盛大な軍事パレード航空ショーが行われ、国を挙げてフランス中がお祝いムードに染まる

[参考]Fête nationale française (フランス語版Wikipédia)

 

 

フランスの8月のイベント・お祭り – Août

聖母被昇天祭(アソンプション) – L’Assomption [8月15日]

イエス・キリストの母とされる聖母マリアが、その生涯の終わりに霊魂と肉体を伴って天国へ召されたことを記念するキリスト教の祝日。フランス各地でカトリック教徒による行進や宗教的なイベントが行われる。

[参考]Assomption (フランス語版Wikipédia)

 

 

フランスの9月のイベント・お祭り – Septembre

ヨーロッパ文化遺産の日 – Journées Européennes du Patrimoine [9月第三の週末]

ヨーロッパ50ヶ国で、普段は入れない歴史的建造物文化遺産美術館博物館が特別に無料で一般公開される日。毎年9月の第三土曜日と第三日曜日の週末に開催される。

[参考]

 

 

フランスの10月のイベント・お祭り – Octobre

白夜祭(ニュイ・ブランシュ) – Nuit Blanche [10月第一土曜日または日曜日]

日本語に直訳すると「白夜」となる「ニュイ・ブランシュ(Nuit Blanche)」は、フランス語で「徹夜する」という意味もある通り、パリ市内をはじめとするフランス各地の美術館文化施設夜通し無料で開放される日である。普段は静まりかえる夜中の街中で様々なイベントが催されており、まさに映画『ミッドナイト・イン・パリ [DVD]』のような世界が味わえる。

[参考]

 

ハロウィン、ハロウィーン – Halloween [10月31日]

本場アメリカやアイルランド等のハロウィンに比べるといささか盛り上がりに欠けるが、フランスでも、地域によっては子供たちが「トリック・オア・トリート(フランス語では、Des bonbons ou un sort)」をしてご近所を回ったり、仮装パーティを行ったりする。しかし、それほど浸透はしておらず、特に何もしないという人も多い。

[参考]Halloween (フランス語版Wikipédia)

 

フランスの11月のイベント・お祭り – Novembre

諸聖人の日(トゥサン)、万聖節 – La Toussaint [11月1日]

日本語では「諸聖人の日」、英語では「オールセインツ・デー(All Saints’ Day)」と呼ばれる「トゥサン(Toussaint)」は、その名の通り、「全ての聖人(tous=すべて、saints=聖人)」 を記念し、死者を称えるキリスト教の祝日。フランスでは、この日に先祖のお墓参りをし、死者の花とされる菊(chrysanthème)を供える慣習がある。また、トゥサンの前後2週間は学校の秋休みのバカンス(Vacances de la Toussaint)となる。

[参考]Toussaint (フランス語版Wikipédia)

 

 

第一次世界大戦休戦記念日(アルミスティス) – L’Armistice de 1918 [11月11日]

フランス語で「アルミスティス、またはアーミスティス(Armistice)」と呼ばれるこの日は、日本語では「第一次世界大戦休戦記念日」とも呼ばれ、第一次世界大戦においてドイツと連合国(フランス、ロシア、イギリス等)の休戦協定が締結されたことを記念する祝日である。

[参考]Armistice de 1918 (フランス語版Wikipédia)

 

 

フランスの12月のイベント・お祭り – Décembre

クリスマス(ノエル) – Noël [12月25日]

フランス語で「ノエル(Noël)」と呼ばれるクリスマスは、日本で恋人たちが一緒に過ごすような習慣はなく、フランスでは基本的に家族・親戚が集まって過ごす一年の中でも特に大切とされる一大イベントである。12月に入る頃にはクリスマスツリー(le Sapin de Noël)を飾って準備を始め、12月24日のクリスマスイヴ(le Réveillon de Noël)には家族が集まって一緒に夕食を取るのが一般的。そして25日のクリスマス(Noël)の朝には家族みんなでサンタクロース(le Père Noël)から贈られた山積みのプレゼントを開け、昼食には生牡蠣エビスモークサーモンなどのシーフードの盛り合わせから、フォアグラエスカルゴ、キャビアホタテ七面鳥などを使った豪華な料理やクリスマス定番のデザートであるブッシュ・ド・ノエル(la Bûche de Noël)まで、様々なご馳走を家族・親族一同で楽しむ

[参考]Noël (フランス語版Wikipédia)

 

 

年越し、大晦日、シルヴェスターの日 – La Saint Sylvestre [12月31日]

フランスでは、家族・親族が集まって過ごすクリスマス(ノエル)とは対照的に、一年の締めくくりである「大晦日(le Réveillon de la Saint Sylvestre)」は、恋人友人たちと集まって盛大なパーティをしたりカウントダウンイベントに繰り出したりして、新年1月1日の明け方まで賑やかに過ごす人が多い。

[参考]Sylvestre Ier (フランス語版Wikipédia)

 

 

年度別フランス国内の学校休暇と祝祭日スケジュール