目次
フランス語の[l]と[r]の発音の違い
毎日の睡眠に欠かせない lit(ベッド)と、日本人の主食である riz(お米)。両者の発音をきちんと言い分けられるだろうか。前者は[l]の発音、後者はフランス語初学者にとって厄介だと言われがちな[R]の発音である。
lit(ベッド)
/li/
riz(お米)
/ʀi/
フランス語の発音というと、最も特徴的な[R]の音ばかりに注目されがちだが、ここでは、[l]と[R]の発音の違いとして考察してみたい。
フランス語の[l]の発音の仕方
舌を上の歯の歯茎につけた状態で舌の両側から息を出して発音。日本語の「ラ行」に近い音。
フランス語の[r]の発音の仕方
舌の奥の方で呼気を摩擦させて発音。日本語にはないフランス語独特の音であるが、強いて言えば日本語の「ラ行」ではなく「ハ行」を震わせたような音。
[R]の発音の難しさにつまずくフランス語学習者も多いかもしれないが、何度も繰り返し音を聞き発声練習を重ねることで、フランス人に理解される[R]の音を発音できるようになる。
フランス語の[r]の発音の練習方法
フランス語の[l]と[r]の単語例
[l] | [r] |
---|---|
lit(ベッド) | riz(米) |
loi(法律) | roi(王) |
loup(狼) | roue(車輪) |
elle(彼女) | ère(時代) |
laid(醜い) | raie(線、縞) |
lire(読む) | rire(笑う) |
lamper(がぶ飲みする) | ramper(這う) |
laver(洗う) | adorer(愛する) |
nouvelle(新しい) | ouvert(開いた) |
exceptionnel(格別な、並みはずれた) | ordinaire(普通の、平凡な) |
client(顧客) | fermer(閉じる、閉まる) |
フランス語の[l]と[r]の綴りの規則
基本的に、スペルがLで綴られるものは[l]の発音、Rで綴られるものは[R]の発音となる。
ただし、以下の点には注意が必要。
- 単語末のRは発音しない。
- 子音字+il / ill は半母音[ij]の発音となるものが多い(例:famille /famij/(家族))。