パリのシャンゼリゼ通りをモチーフにした歌『オー・シャンゼリゼ』(原題:Les Champs-Élysées – レ・シャンゼリゼ)のフランス語歌詞と英語・日本語訳です。
目次
『オー・シャンゼリゼ』とは
パリのシャンゼリゼ通りを題材にした歌曲。
日本では、フランス人女性歌手 Danièle Vidal(ダニエル・ビダル – Wikipedia)が歌うものが有名となり、数々の日本人歌手によってもカバーされた。
シャンソンまたはフレンチ・ポップスとして大ヒットした曲だが、元々はイギリスのサイケデリック・バンド Jason Crest(ジェイソン・クレスト – Wikipedia)の『Waterloo Road(ウォータールー・ロード)』が原曲となっている。
邦題にもなっており、曲中でリピートされる有名なサビの部分 “オー・シャンゼリゼ” の “オー” は、英語の感嘆詞 “Oh” や日本語の “おお” と勘違いされることが多いが、これはフランス語では aux Champs-Élysées と表記される。
フランス語の “aux” とは、前置詞 à(英語の“at”の意味)+ 冠詞 les の縮約であり、すなわち、“オー・シャンゼリゼ” とは、“シャンゼリゼ通りで” との意味となる。
『オー・シャンゼリゼ』のフランス語歌詞
■曲名:Les Champs-Élysées (レ・シャンゼリゼ)
■歌手:Joe Dassin (ジョー・ダッサン)
Je m’baladais sur l’avenue le cœur ouvert à l’inconnu
J’avais envie de dire bonjour à n’importe qui
N’importe qui et ce fut toi, je t’ai dit n’importe quoi
Il suffisait de te parler, pour t’apprivoiser
Aux Champs-Elysées, aux Champs-Elysées
Au soleil, sous la pluie, à midi ou à minuit
Il y a tout ce que vous voulez aux Champs-Elysées
Tu m’as dit “J’ai rendez-vous dans un sous-sol avec des fous
Qui vivent la guitare à la main, du soir au matin”
Alors je t’ai accompagnée, on a chanté, on a dansé
Et l’on n’a même pas pensé à s’embrasser
Aux Champs-Elysées, aux Champs-Elysées
Au soleil, sous la pluie, à midi ou à minuit
Il y a tout ce que vous voulez aux Champs-Elysées
Hier soir deux inconnus et ce matin sur l’avenue
Deux amoureux tout étourdis par la longue nuit
Et de l’Étoile à la Concorde, un orchestre à mille cordes
Tous les oiseaux du point du jour chantent l’amour
Aux Champs-Elysées, aux Champs-Elysées
Au soleil, sous la pluie, à midi ou à minuit
Il y a tout ce que vous voulez aux Champs-Elysées
Aux Champs-Elysées, aux Champs-Elysées
Au soleil, sous la pluie, à midi ou à minuit
Il y a tout ce que vous voulez aux Champs-Elysées
Aux Champs-Elysées, aux Champs-Elysées
『オー・シャンゼリゼ』のフランス語の音声
ちなみに、『グランド・ブダペスト・ホテル』や『ムーンライズ・キングダム』などの映画で有名な奇才ウェス・アンダーソン監督作品の一つ、『ダージリン急行』のエンディングに使用されているのも、ジョー・ダッサンの『オー・シャンゼリゼ』である。
『オー・シャンゼリゼ』の英語訳
I have walked along the avenue The heart opened for the unknown
I wished to say good morning to no matter whom
No matter who you were, I told you no matter what
It was enough talking to you, for taming you
At the Champs-Élysées, at the Champs-Élysées
In the sun, under the rain, at noon or at midnight
There is everything you want at the Champs-Élysées
You told me “I have a date in a basement with the madmen
Who spend with the guitar in the hand, from evening to morning”
So I have accompanied you, we sang, we danced
And we weren’t even thinking of kissing
At the Champs-Élysées, at the Champs-Élysées
In the sun, under the rain, at noon or at midnight
There is everything you want at the Champs-Élysées
Yesterday evening two strangers and this morning on the avenue
Two lovers, all dazed from the long night
And from the Étoile to Concorde, an orchestra with thousand strings
All the birds of the point of the day sing the love.
At the Champs-Élysées, at the Champs-Élysées
In the sun, under the rain, at noon or at midnight
There is everything you want at the Champs-Élysées
At the Champs-Élysées, at the Champs-Élysées
In the sun, under the rain, at noon or at midnight
There is everything you want at the Champs-Élysées
At the Champs-Élysées, at the Champs-Élysées
『オー・シャンゼリゼ』の日本語訳
当てもなく大通りを歩いていたんだ
とにかく誰にでも「ボンジュール」と言いたかった
そんな中、声を掛けた君に、どんなことでも言った
君と親しくなるには話をするだけで十分だった
シャンゼリゼ通りには、シャンゼリゼ通りには、
お天気でも、雨でも、真昼でも、真夜中でも
君が欲しいものは何でもあるよ、シャンゼリゼ通りには
君は言った「一日中ギターを抱えている陽気な仲間たちと
地下(メトロ)で待ち合わせしてるの」
だから、そこまで送って行ってあげたんだ、歌ったり、踊ったりしながら、
お互いキスすることもすっかり忘れて
シャンゼリゼ通りには、シャンゼリゼ通りには、
お天気でも、雨でも、真昼でも、真夜中でも
君が欲しいものは何でもあるよ、シャンゼリゼ通りには
昨晩までは知らない者同士、今朝には大通りで
長い夜に酔いしれた恋人同士
エトワール広場からコンコルド広場まで幾多の音が織りなすオーケストラと
夜明けを迎えた鳥達が愛の歌をうたっている
シャンゼリゼ通りには、シャンゼリゼ通りには、
お天気でも、雨でも、真昼でも、真夜中でも
君が欲しいものは何でもあるよ、シャンゼリゼ通りには
シャンゼリゼ通りには、シャンゼリゼ通りには、
お天気でも、雨でも、真昼でも、真夜中でも
君が欲しいものは何でもあるよ、シャンゼリゼ通りには
シャンゼリゼ通りには、シャンゼリゼ通りには
『Les Champs-Élysées』の歌手ジョー・ダッサンとは
フランスで大ヒットした『Les Champs-Élysées』を歌うJoe Dassin(ジョー・ダッサン – Wikipedia)。
彼は、アメリカ生まれではあるが、十代をヨーロッパのインターナショナルスクールで過ごしたのちに渡仏し、ネイティブ同等のフランス語で、1960年代から1970年代にかけて多くのフレンチ・ポップスをリリースした。
ジョー・ダッサンの歌うフランス語の歌、フレンチ・ポップスは発音もとてもきれいでわかりやすい歌詞のものが多く、フランス語の耳慣らしにも最適です。
Best of L’album Souvenir