実はイタリア発祥?フランスを代表するお菓子Macaron(マカロン)とは

Macaron(マカロン)とは

Macaron(マカロン)とは、フランスの伝統的な菓子で、卵白・砂糖・アーモンドプードルでできた2枚のメレンゲクッキーの間にクリームやジャム、ガナッシュなどのフィリングを挟んだスイーツのこと。見た目がカラフルで美しいため、フランスを代表するおしゃれなデザートやギフトとして人気がある。

Macaron(マカロン)の特徴ともいえるのは、外側は軽くサクサク、内側はふんわりとした食感のメレンゲクッキーだろう。このクッキー生地は、メレンゲ(卵白と砂糖を泡立てたもの)にアーモンドの粉を混ぜて作る。この生地を絞り袋で円形に絞り出し、表面が滑らかになるように整えて焼く。

Macaron(マカロン)には、バニラ、チョコレート、ラズベリー、レモン、ピスタチオなどのさまざまなフレーバーやカラーがある。

2枚のメレンゲクッキーの間には、バタークリーム、ジャム、ガナッシュ、カスタード、フルーツペースト、塩キャラメルなど、さまざまな種類のフィリングが挟まれる。

 

Macaron(マカロン)の名前の由来と起源

フランスの代表的な伝統菓子であるMacaron(マカロン)の起源は、実はフランスではなくイタリアにあるとされる。

「Macaron(マカロン)」という言葉自体は、イタリア語の「maccherone(マッケローネ)」に由来しており、これは元々は小麦粉とアーモンド粉を混ぜた焼き菓子を指す言葉であった。「maccherone(マッケローネ)」と聞いて、何か連想する単語はないだろうか。そう、実はこれは「マカロニ」の語源となった単語でもあり、「パスタ」や「生地」といった意味でも使われていたとされる。

16世紀に、カトリーヌ・ド・メディシス(Catherine de’ Medici)が、イタリアのメディチ家からフランス王室に嫁いだ際に、彼女のお付きのイタリアの菓子職人によって初期のマカロンの形態がフランスにもたらされたと言われる。

そして18世紀から19世紀にかけて、フランスの菓子職人たちによって改良され、アーモンドメレンゲのクッキーでフィリングを挟むMacaron(マカロン)の現在の形態に発展したとされる。

Macaron(マカロン)のルーツはイタリアにあるものの、現代ではフランスを代表するお洒落で洗練された焼き菓子として多くの人々に愛されている。

 

デザートに関するフランス語単語集

失敗から生まれたひっくり返ったフランス菓子Tarte Tatin(タルトタタン)とは

Tarte Tatin(タルト・タタン)とは

「Tarte Tatin(タルト・タタン)」は、フランスの伝統的なデザートの一つで、キャラメリゼされたリンゴをタルト生地の下に敷き詰めてオーブンで焼き、逆さまにひっくり返して提供されるタルトのこと。

この料理は、フランスのタタン姉妹によって発明されたため、姉妹の名前「Tatin(タタン)」が料理名につけられたとされる。

Tarte Tatin(タルト・タタン)は通常、バターと砂糖で炒めたリンゴの上に生地を被せて焼き上げる。焼く際には、リンゴがキャラメルとバターでさらにじっくりと煮詰められて、柔らかく、甘く、風味豊かなものになる。焼き上がったタルトは、逆さにひっくり返して供されるのが特徴で、リンゴが上にくる。これにより、キャラメルでコーティングされたリンゴが美しい焦げ目を持ち、甘さと風味が生地と絶妙に組み合わさったタルトとなる。

また、リンゴ以外のフルーツや野菜を使ったバリエーションも存在し、多くのレストランや家庭で楽しまれている。

 

Tarte Tatin(タルトタタン)にまつわる逸話

この料理は、19世紀末にフランスの田舎町Lamotte-Beuvron(ラモット=ブーヴロン)で、ある姉妹、Stéphanie Tatin(ステファニー・タタン)とCaroline Tatin(キャロリン・タタン)によって生み出されたと言われる。

彼女たちが経営するホテル・レストランでリンゴのタルトを作る際に、リンゴを焦がしてしまった。焦げたリンゴを何とかできないかと、リンゴの上に生地を被せて逆さまに焼いてみた。焼き上がった後にタルトをひっくり返してみると、キャラメル化したリンゴが美味しいデザートになっていた。

この偶然の結果が「Tarte Tatin(タルト・タタン)」の誕生とされる。

 

デザートに関するフランス語単語集

知られざる起源と歴史のフランス料理Croissant(クロワッサン)とは

Croissant(クロワッサン)とは

Croissant(クロワッサン)とは、フランス料理の代表的なペイストリーの一つ。もともとはオーストリアのウィーンで生まれたと言われており、「Croissant(クロワッサン)」という名前はフランス語で「三日月」を意味する

Croissant(クロワッサン)は、バター・小麦粉・砂糖・塩・イーストを主な材料として作られる。生地を薄くのばし、バターを包み込んで何度も折りたたむことで、パイ生地のような軽くサクサクとした食感を作り出す。その後、三日月形に成形し、焼き上げると完成する。

 

Croissant(クロワッサン)は通常、朝食やブランチで食べられる。そのまま食べても美味しいが、ジャムやチーズ、ハムなどを挟んでサンドイッチにしたり、コーヒーや紅茶と一緒に楽しむことも多い。

フランスを代表するペイストリーの一つとして世界中で人気があり、その美味しさと独特な形状から、多くのカフェやベーカリーで提供されている。

 

Croissant(クロワッサン)の起源

フランスのパンの一つとして有名なCroissant(クロワッサン)であるが、実は、Croissant(クロワッサン)の起源はフランスではなく、オーストリアのウィーンにある

17世紀、オスマン帝国の軍勢がウィーンに攻め入った際に、オスマン帝国のトルコ軍の旗に描かれていた三日月の形状を模したパンが作られた。このパンは「Kipferl(キプフェル)」と呼ばれ、後にフランスに伝わる。

 

フランスへの伝来後、18世紀にオーストリアのプリンセスであるマリー・アントワネットがフランスのルイ16世と結婚した際に、フランスのパン職人たちによって改良・洗練され、私たちが今日知っているバターの香り高いパンとなり、フランス全土に広まる。

このパンはフランス語で三日月を意味する「Croissant(クロワッサン)」と呼ばれ、19世紀には、パリのベーカリーやカフェで人気を博し、フランス料理の代表的なペイストリーとして確立された

したがって、Croissant(クロワッサン)の起源はオーストリアのウィーンにあるとされるが、フランスで発展し、世界的に知られるようになったペイストリーである。

 

料理に関するフランス語単語集