フランス語の表現Mettre les pieds dans le plat(皿の中に足を入れる)とは

“Mettre les pieds dans le plat” の意味

「Mettre les pieds dans le plat」とは、直訳すると「皿の中に足を入れる」または「料理に足を入れる」という意味になるが、実際には、他人の感情や状況を乱すような発言や行動をすることを表現する。日本語で言えば「失言をする」「不適切なことを言う」「ヘマをする」などといった意味に近い。

英語では同様の表現として「put your foot in your mouth」があり、これは直訳すると「足を口の中に入れる」となるが、「口を滑らす」「問題発言をする」「失言する」といった意味となる。

 

“Mettre les pieds dans le plat” を使った例文

「Il a mis les pieds dans le plat en critiquant ouvertement le patron lors de la réunion.」(彼はミーティング中、社長を公然と批判してしまった。)

「Le professeur a mis les pieds dans le plat en oubliant le nom de l’élève.」(先生は生徒の名前を忘れて、場を気まずくした。)

「Elle a vraiment mis les pieds dans le plat avec ses commentaires racistes.」(彼女は差別的な発言をして、場を凍りつかせた。)

クリスマスに欠かせないフランスのケーキBûche de Noël(ビュッシュ・ド・ノエル)とは

Bûche de Noël(ビュッシュ・ド・ノエル)とは

「Bûche de Noël(ビュッシュ・ド・ノエル)」とは、フランスの伝統的なクリスマスケーキで、直訳すると「クリスマスの薪(まき)」を意味するように、木の薪の形を模倣したロールケーキの一種である。日本では、「ブッシュ・ド・ノエル」とも呼ばれる。

Bûche de Noël(ビュッシュ・ド・ノエル)の一般的な作り方は、まずスポンジケーキの一種であるジェノワーズケーキ(Génoise)をチョコレート風味で焼く。そしてバタークリームやホイップクリームなどでフィリングしたケーキを木の薪の形状に巻き上げる。チョコレートガナッシュやバタークリームでケーキの外側を覆い、フォークの歯を使って木の樹皮の模様をつけ、クリスマスの飾り付けで飾ってできあがりだ。

Bûche de Noël(ビュッシュ・ド・ノエル)は、クリスマスイブやクリスマスの食事の後のデザートとして楽しまれる。

 

Bûche de Noël(ビュッシュ・ド・ノエル)の起源

Bûche de Noël(ビュッシュ・ド・ノエル)の起源には、いくつかの説が存在する。

一つは、古代ヨーロッパで冬至の頃に行われていた祭り「ユール(Yule)」に由来するというもの。Bûche de Noël(ビュッシュ・ド・ノエル)は、英語では「Yule log(ユール・ログ:ユールの丸太)」と呼ばれる。「ユールの丸太」とは、クリスマスシーズンに暖炉で燃やされる特別に選ばれた大きな薪のことであり、Bûche de Noël(ビュッシュ・ド・ノエル)はこの薪を象徴して作られるようになったと言われる。

また他の説では、薪がキリスト教のクリスマスの象徴とされるためと言われる。キリスト教では、薪の焚かれる火はキリストの誕生を象徴し、キリストの光が世界にもたらされることを表現するとされている。このため、Bûche de Noël(ビュッシュ・ド・ノエル)が薪の形状を持つことで、クリスマスにキリストの誕生を祝うことに由来すると言われる。

 

料理や行事に関するフランス語単語集

フランス語の表現Tenir au corps(身体に留まる)とは

“Tenir au corps” の意味

Tenir au corps」とは、直訳すると「身体に留まる」という意味になるが、これは食事が身体にとって満足感をもたらし、満腹感を与えることを指す。日本語では「お腹を満たす」「お腹が膨れる」「お腹がいっぱいになる」といった表現に値する。

「Tenir au corps」は、食事や栄養に関連した文脈で使用されるフレーズであり、食べ物が身体に満足感を与える様子や、栄養を提供する状態を表す。

 

“Tenir au corps” を使った例文

「En hiver, j’aime manger des plats chauds et consistants qui tiennent au corps.」(冬には、お腹をしっかり満たしてくれる温かくて濃厚な料理が好きだ。)

「Après une journée de ski, une bonne raclette, ca tient au corps.」(一日スキーをした後、美味しいラクレットは体にしっかりと力を与えてくれる。)

「Les aliments riches en protéines ont tendance à tenir au corps plus longtemps que les collations sucrées.」(たんぱく質が豊富な食べ物は、甘いおやつよりもお腹を長く満たしてくれる傾向がある。)

世界三大珍味の一つであるフランス料理の高級食材Foie gras(フォアグラ)とは

Foie gras(フォアグラ)とは

Foie gras(フォア・グラ)とは、直訳すると「脂肪肝」という意味となる通り、ガチョウの肝臓を肥大化させて作られた脂肪を加工したもの。アヒルの肝臓から作られることもあるが、特にガチョウの肝臓から作られたものが有名である。フランス料理の高級食材で、トリュフ、キャビアに並ぶ世界三大珍味の一つ

Foie gras(フォア・グラ)は、ガチョウに対して特別な飼育条件のもと、肝臓を脂肪で肥大化させるプロセスで作られる。このプロセスは「gavage(ガヴァージュ:強制飼養)」として知られ、鳥に大量の餌を与えることで肝臓が肥大化し、豊かな脂肪が蓄積される。肝臓が脂肪で満たされたら、脂肪部を取り出して加工し、塩漬けや調味料で味付けして出来上がる。

Foie gras(フォア・グラ)は、パテやテリーヌとして加工したものトーストに添えたり、ソテーしたりして食べる

高価な食材であるため、クリスマスや特別な機会のご馳走として楽しまれることが多いが、動物福祉の観点から倫理的な問題が浮上することもあり、Foie gras(フォア・グラ)の生産方法については様々な議論が行われている。

 

Foie gras(フォアグラ)の起源

Foie gras(フォア・グラ)の起源は、古代エジプトに始まり、後に中世のフランスで発展した

アヒルやガチョウの肝臓を食材として使用する習慣は、古代エジプトに遡り、そこでは贅沢な美味しい食べ物として摂取されていた。エジプト人は、水鳥、特にアヒルとガチョウが渡り鳥の季節に特に脂肪の多い肝臓を持つことを発見する。そしてこれらの脂肪の多い肝臓は高級な食材とされた。

フランスでFoie gras(フォア・グラ)として知られる料理が現在の形に発展するのは、中世である。フランスの修道院で、脂肪の多い肝臓を生産するためのガチョウの飼育方法とFoie gras(フォア・グラ)としての料理の発展に重要な役割を果たしたと言われる。最初は宗教的な断食期間中に利用され、豊かでカロリーの高い食べ物として考えられていた。

時間の経過とともに、Foie gras(フォア・グラ)はフランスの王室や貴族階級で人気を博し、修道院料理から豪華さと料理の粋を象徴するものに進化する。19世紀になると、Foie gras(フォア・グラ)の生産技術がさらに洗練され、フランス料理の一部として不可欠な存在となった。

 

料理に関するフランス語単語集

フランス語の表現Être serrés comme des sardines(イワシのように缶詰め状態)とは

“Être serrés comme des sardines” の意味

Être serrés comme des sardines」とは、直訳すると「イワシのように詰め込まれている」という意味となる。これは、人々や物が非常に狭い空間に密集して詰め込まれている状況を表現するために使用され、日本語では「すし詰め状態」や「缶詰め状態」「ぎゅうぎゅうに押し込まれている」という表現に相当する。

 

“Être serrés comme des sardines” の起源

Être serrés comme des sardines」というフレーズは、元々フランス語の表現ではなく、英語の「Packed like sardines(イワシのように詰め込まれている)」から派生したものと考えられている。

Packed like sardines」は、英語圏で非常に一般的な表現で、人々がぎゅうぎゅうに詰め込まれた場所で快適さや余地がほとんどない状況を表現するために使われる。この英語表現の起源は、イワシの缶詰のイワシが非常に密に詰め込まれていることに由来する

 

“Être serrés comme des sardines” を使った例文

「Le métro à l’heure de pointe, c’est horrible, on est serrés comme des sardines!」(ラッシュアワーの地下鉄はひどい、すし詰め状態だよ!)

「La salle de concert était bondée, on était serrés comme des sardines.」(コンサート会場はひどく混んでいて、缶詰め状態だった。)

「Lors de la manifestation, les gens étaient serrés comme des sardines dans la rue.」(デモの際、人々は道にぎゅうぎゅうに押し込められていた。)