Sole meunière(ソール・ムニエール)とは
「Sole meunière(ソール・ムニエール)」とは、フランスの伝統的な魚料理で、三枚おろしにした舌平目(シタビラメ)に小麦粉をまぶしてバターで焼いたもの。日本語では、「舌平目のムニエル」と呼ばれる。
フランス語の「Sole」は「舌平目(シタビラメ)」のこと、「meunière(ムニエール)」は「粉挽き屋風」または「製粉業者風」を意味し、小麦粉をまぶして調理するスタイルを指す。
一般的なSole meunière(ソール・ムニエール)の調理方法は、まず、新鮮な舌平目のフィレに塩とこしょうを振り、薄く小麦粉をまぶす。そしてバターで両面を軽く焼き、別のフライパンでバターとレモン汁、刻んだパセリを加えたソースを作り、ソースをかけてできあがりだ。
この料理はシンプルながらも、バターの豊かな香りとレモンの酸味が舌平目の繊細な風味を引き立てる絶品である。古典的なフランス料理として、高級レストランから家庭料理までさまざまな場所で楽しまれている。
Sole meunière(ソール・ムニエール)にまつわる逸話
今でいう料理研究家として、1960年代にアメリカの一般家庭に初めてフランス料理を紹介したことで知られるJulia Child(ジュリア・チャイルド)。彼女がフランス料理に傾倒するきっかけとなったのが、フランス滞在中に初めて食べたSole meunière(ソール・ムニエール)だったと言われる。
アメリカ人料理研究家のジュリア・チャイルドの半生と、一年かけて彼女の全料理に挑戦しようとする若きブロガーの姿を描いた映画『ジュリー&ジュリア』の作中でも、冒頭で、ジュリア・チャイルドがSole meunière(ソール・ムニエール)を食べて感激する様子が描かれている。