フランス語の[œ]と[u]の発音

フランス語の母音[œ]と[u]の発音

フランス語の[œ]と[u]の発音の違い

フランス語のheure(時間)や、fleur(花)、beurre(バター)を正しく発音できるだろうか。フランス語独特の発音といえば子音Rの音ばかりが取り上げられがちだが、日本語にはないフランス語独特の母音の音であるeu[œ]の発音も、日本人には難しいとされる音の一つである。

ここでは、フランス語の母音eu[œ]の発音を日本語の「ウ」の音に近い[u]の発音と併せて解説する。

 

例えば、

  • J’arrive dans deux heures.(二時間で着きます。)
  • J’arrive dans deux jours.(二日後に着きます。)

と言う場合、deux heures(二時間)なのかdeux jours(二日)なのかきちんと発音できていないと、会話相手は大変戸惑うことになる。

deux heures(二時間)は[œ]の発音、deux jours(二日)は[u]の発音が含まれるが、聞き分けられるだろうか。

 

deux heures(二時、二時間)
/dø zœʀ/

 

deux jours(二日)
/dø ʒuʀ/

 

deux heures(2時)の発音と併せてよく引き合いに出されるのが、douze heures(12時)であるが、これはdeux heures /dø zœʀ/ の[ø]の発音と douze heures /duz œʀ/ の[u]の発音が異なる。しかし、会話ではdouze heures(12時)ではなくmidi(正午)が使われることが一般的なため、ここでは敢えてdeux jours(二日)との比較としている。

 

 

フランス語の[œ]の発音の仕方

唇を上下に開けて舌は下の歯の裏に付けた状態で発音する、日本語の「ゥ」と「ュ」の間のような音。

 

 

フランス語の[u]の発音の仕方

唇をつぼめて前に突き出して発音する、日本語の「ウ」に近い音。

 

 

フランス語の[œ]と[u]の単語例

[œ] [u]
heure(時間) jour(日、日中)
jeune(若い) joue(頬)
œuf(卵) ouf(やれやれ)
seul(一人で、一つの) saoule(酔っぱらった)
cœur(心臓) cour(中庭)
leur(彼らの) lourd(重い)
peur(恐れ) pour(~のために)
sœur(姉、妹) chou(キャベツ)
œuvre(芸術作品) ou(あるいは)
seulement(~だけ) at(八月)
immeuble(建物) écouter(聞く)
fleur(花) trouver(見つける)
beurre(バター) douze(十二の)
docteur(医者) rouge(赤い)
carrefour(交差点)

 

フランス語の[œ]と[u]の綴りの規則

[œ] [u]
œu ou
eu ※
aoû

euの綴りは[ø]の発音となる場合もある。

 

 

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