フランス語の[y]と[u]の発音

フランス語の母音[y]と[u]の発音

au-dessusとau-dessousの発音の違い

フランス語のau-dessus(上に)とau-dessous(下に)という単語は、日本人にとって発音が区別しづらいものの一つではないだろうか。

それぞれスペルも発音も似ているが、一方は“上に”という意味で多方は“下に”という意味であり、発音を間違えると全く逆の意味となってしまう。

発音記号と音声をともにみると、au-dessusuは[y]の発音、au-dessousouは[u]の発音となる。

au-dessus(上に)
/odəsy/

 

au-dessous(下に)
/odəsu/

 

フランス語の発音というと、最も頻繁に使用される子音でありいかにもフランス語といった特徴的なRの音が一番に取り上げられがちだが、母音の発音の習得もフランス語をフランス語らしく発音できるようになるためには見逃せない。

 

 

フランス語の[y]の発音の仕方

y

唇を細くすぼませ、舌は前方にもってきて鋭く発音した「ユ」。

「イ」の発音の口の形から唇と舌を前へ突き出すイメージ

[y]の音の作り方
(1) 唇を思い切り左右に引いて[i]の発音。
(2) 舌先は下前歯の裏側の根本につける。
(3) [i]を発音しながら唇を前に突き出す。
(4) [y]の発音になる。

 

フランス語の[u]の発音の仕方

u

唇を前に突き出し、舌は奥に引っ込めて重く発音した「ウ」。

 

 

フランス語の[y]と[u]の発音の単語例

[y] [u]
q(アルファべのQ) cou(首)
tu(きみ) tout(すべて)
vu(~を考慮して) vous(あなた)
sur(~の上に) sous(~の下に)
une salle de bain(浴室) cour(庭)
une vue(ある展望) séjour(滞在)
rue(街路) poubelle(ゴミ箱)
avenue(大通り) pour(~のために)
structure(構造) rouge(赤)
consultation(相談) parcours(行程、道のり)
piqûre(注射) couloir(廊下、回廊)
J’ai eu(私は持っていた) ct(値段)

 

フランス語の[y]と[u]の綴りの規則

[y] [u]
u:  vue, tu ou:  cour
û:  sûr
eu: j’ai eu :  ct
aoûaoût

 

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