目次
フランス語の[s]と[z]の発音の違い
フランス語のdessert(デザート)と désert(砂漠)はとても似た綴りだが、dessertのssは[s]の発音、désertのsは[z]の発音となる。
dessert(デザート)
/desɛʀ/
désert(砂漠)
/dezɛʀ/
同様に、poisson(魚)と poison(毒)も、sの数が1つか2つで異なるのみで注意しなければ間違えそうなスペルであるが、poissonのssは[s]の発音、poisonのsは[z]の発音となる。
poisson(魚)
/pwasɔ̃/
poison(毒)
/pwazɔ̃/
また、coussin(クッション) とcousin(従妹)もsが一つであるか二つであるか以外は同じスペルであるが、発音が[s]と[z]で異なる。
coussin(クッション)
/kusɛ̃/
cousin(従妹)
/kuzɛ̃/
このようにフランス語には、一見するとほぼ同じ綴りだが、sを[s]で発音するか[z]で発音するかで異なる意味となる単語が存在する。
フランス語の[s]の発音の仕方
唇を横に広げて、喉の振動なしに発音した「ス」。
日本語の「せ」「さ」「そ」「す」の音
フランス語の[z]の発音の仕方
唇を横に広げて、喉を振動させて発音した「ズ」。
日本語の「ぜ」「ざ」「ぞ」「ず」の音
フランス語の[s]と[z]の発音の単語例
[s] | [z] |
---|---|
dessert(デザート) | désert(砂漠) |
poisson(魚) | poison(毒) |
coussin(クッション) | cousin(従妹) |
site(サイト) | réserve(予備) |
classe(クラス) | choisis(選択) |
ce billet(このチケット) | quinze(十五) |
soda(ソーダ) | zéro(ゼロ) |
passez(通過) | les arrivées(到着) |
stylo(ペン) | ils achètent(彼らは買う) |
stop(ストップ) | dix ans(十歳) |
フランス語の[s]と[z]の綴りの規則
[s]の音なのか[z]の音なのかスペルを見て判断できるようになるために、何はともあれまず覚えたいのは、sが二つ重なっている(綴りがssとなっている)場合は[s]の発音、sが母音と母音で挟まれている(母音+ s + 母音)場合は[z]の発音というルール。
フランス語の[s]と[z]の綴りと発音の規則一覧
[s] | [z] |
---|---|
s: site | z: quinze |
ss: classe | 母音 + s + 母音: |
c + e: ce billet | réserve |
c + i: citez | リエゾン: |
c + y: cycle | les arrivées |
ç + a: français | ils achètent |
ç + o: leçon | dix ans |
ç + u: reçu | |
t + ion: action | |
x: dix, six |