フランスの家庭料理Gratin dauphinois(グラタン・ドフィノワ)とは

Gratin dauphinois(グラタン・ドフィノワ)とは

「Gratin dauphinois(グラタン・ドフィノワ)」とは、薄切りにしたじゃがいもとホワイトソースを層になるように重ね、その上にチーズを散らしてオーブンでじっくりと焼き上げたフランスの郷土料理。英語では「Potatoes au gratin(ポテトグラタン)」と呼ばれ、日本語では「じゃがいものグラタン」となる。

Gratin dauphinois(グラタン・ドフィノワ)の一般的な作り方は、まず、じゃがいもを薄切りにし、にんにくとミルクを加えたクリームソースで層になるように敷き詰める。そのうえにチーズを散らしてオーブンでじっくり焼き、じゃがいもが柔らかくなり、表面がこんがりとした色合いになるまで調理すると出来上がりだ。

この料理は、フランスのおふくろの味とも言われる素朴さを持ちつつ、フランス料理の洗練された一面も反映しており、家庭料理からレストランのメニューまで幅広く楽しまれている。

 

Gratin dauphinois(グラタン・ドフィノワ)の起源

その名前が示すように、Gratin dauphinois(グラタン・ドフィノワ)は、フランスのドーフィノワ地方(Dauphiné)に由来している。ドーフィノワ地方にはグルノーブルなどの地域が含まれる。

ドーフィノワ地方の環境がじゃがいもの栽培に適していたことから、じゃがいもがこの地域で普及し、それがGratin dauphinois(グラタン・ドフィノワ)の基本的な材料となったと考えられている。

この料理は、元々は貧しい人々の食事として始まり、じゃがいもをクリームやミルクと組み合わせて作ることで、食材を有効に活用し豊かな風味を引き出す方法として発展した。時間が経つにつれて、じゃがいもとクリームの組み合わせにチーズを加えて焼き上げるスタイルが確立され、現在のGratin dauphinois(グラタン・ドフィノワ)の形になったとされる。

 

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